| その中で今年からホットアタックというイベントも開催されることになりました。ホットアタックというのは、サーキットを1周し、その計測タイムで争われる大会です。
 簡単に言えばF1の予選方式と同様です。
 午前と午後にわたり、30分×3回のフリー走行の後、ホットアタックというスケジュールでした。
 
 そのうち、1回目はカマロの改良した箇所のテストプログラムにあてました。テストの内容として、17インチホイールから18インチのホイール変更、材質の異なるブレーキパッド変更があったため、その違いをテストしました。
 
 曇り空の中、1回目のフリー走行開始。
 18インチのホイルにはSタイヤではなく、ラジアルタイヤを履き走行。17インチと18インチの比較はわかりづらく、
 それ以前にタイヤの差を感じました。ラジアルタイヤは、タイヤがすぐにロックすること、また、コーナーでの立ち上がりの際、横Gがなかなか抜けずアクセルを踏めないこと等、筑波のときのように走れませんでした。ブレーキパッドもこのときは良さがわかりませんでした。
 走行終了しタイム的には全体の中で真ん中ぐらいでした。トップとは数秒タイム差があり、かなりへこみました。
 こりゃ何やっても追いつかねぇな、って感じで。
 
 2回目の走行より、雨がぱらつき始め、コースはウェットになりました。
 タイヤもラジアルより、17インチのSタイヤで走行しました。
 アイロックで雨を走行していなかったため、最初はかなりびびりました。
 1.5トンのクルマが滑ったらあぶないですし・・・・
 クルマも壊せないし。雨アシが強くなると各コーナーでストップしている車両が目立ちました。
 どっかんパワーのアメ車では雨の走行は危ないです。
 徐々にペースをあげると、雨の中でもブレーキパッドの良さがこのとき初めてわかりました。パッドの材質がやわらかく感じられ、初期のタッチから制動するまでがとてもコントロールしやすく、ぬれた路面でもタイヤロックしません。
 Sタイヤのせいもありますが、以前のパッドと違うと瞬時にわかりました。
 そのブレーキのおかげで堂々トップタイム。しかも2位以下を2秒以上離してのタイムでした。カートのレースだと、雨の走行はびしょ濡れになってしまい嫌いですが、ハコ車は濡れなくてすむし、タイムも出るしで、雨の走行がちょっと好きになりました。
 しかしSタイヤはグリップする!ラジアルでドライの走行と同等のタイムで雨の中走行してました。
 
 3回目の走行も雨。相変わらず雨は好調。
 このまま、ホットアタックも雨であれば、ムフフ。優勝?と、思った矢先。
 雲の隙間から青空が! みるみるウチにコースが乾き始め、ホットアタック開催時には完全にドライになってしまいました。ホットアタックの出走順はフリー走行1回目と2回目のタイムを合算し、総合タイムが遅い順に行われました。
 1台づつ走行し、コース内にあるカメラが走行車両を写し、実況がコースをもりあげます。
 みんなピット内にあるモニターを見ながら相手のタイム、ラインを観察していました。
 ちょっぴりF1レーサー気分になれました。そして自分の走行。
 オープニングラップからタイヤをあたため、最終コーナー手前からペースをあげました。クルマもばっちり。
 気合も十分。ストレートで3速から4速へ、4速へ、4速へ、
 あれ、シフトが入らない!あせりました。やりなおしてぇ!
 と言いたかったですが、きづいたらコントロールラインを超えています。
 落ち着き、シフトを入れなおし、4速へ。
 1コーナーまでの車速が足りない!これじゃぁタイムが出ない!はぁぁぁぁぁ。また失敗だよ。
 前回の筑波と同じだ。と思いながら気をもちなおし残り数コーナーはミスなく走ることに専念しました。
 
 最終コーナーをたちがりタイムはとりあえず1番手。
 その後、宿敵のコルベットに1秒ちぎられましたが、なんとか2位でホットアタックを終えました。
 前回は表彰台にものれなかったので、今回は表彰台にのれるからいいや!
 と思ったら、クラス別の1位しか表彰されず、
 プライムワークスでの表彰台デビューは次回にもちこされてしまいました。なかなか表彰台って遠いのね。
 ホットアタックをふりかえってみて、今回は僕のミス。言い訳しません。次も乗せてください。あ!次回は決定してた!
 次回は筑波にてポストヒストリックカップに参加してきます。
 18インチホイル等々さまざまな改良を行う予定です。
 あーなった、こーなった、という報告はこのページで報告しますね。
 今回もサポートしていただいたみなさん、応援にきてくれたみなさん、
 ありがとうございました。
 次回も頑張ります
 
 ドライバー 本間 健介
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