Holleyでも同等のシステムがあります。同じくTBI(スロットル・ボディ・インジェクション)です。
今回は1988ブレーザーに新品HT383とともに取り付けます。
Holley Terminatorは基本的にはAtomic EFIと同じで、
イージーインストール、ラップトップ要らず、セルフチューニング、ファームウェア・アップデート、
といった機能があります。
違うところは、ECUが外付け(Atomicはスロットルボディ内)でけっこう大きめ。
後々ラップトップをつなぐことができる等でしょうか。
ボディカラーはポリッシュアルミまたはハードコアグレー。今回は後者です。
200-600HPのエンジンに対応
ECU
大きいです。ストックの四角いECMより一回り小さいくらい。
PrimeWorks IROC Camaroに使っているHolley HP EFIのものと同じようです。
青いキャップはUSBポートで、HPシリーズではラップトップをつなぐのに使いますが、
今回は使いません。
HT383 Crate Engine
搭載したNewエンジンは
383cid/6.3L
325hp@4500
58kgm@3500
Max PRM:5000 Comp.
Ratio 9.1:1 Vortecヘッド,Vortecインテーク,ローラーカム, ハーモニックバランサー , ウォーターポンプ 腰下はZZ383と同じで、ヘッド,カムなどが違い ます。低中速型なのでトラック, バンなどの重量車 にも最適です
フューエルポンプ
ストックのTBIポンプは、圧、容量ともに低いのでTPI用の物に交換します。
この車は元々EFIなのでリターンライン、インタンクのシステムもそのまま使えます。
古い車の場合はリターンラインを新設したり、
ポンプのインタンク化などの追加作業が必要になってきます。
ポンプはインラインでも可能ですが、
真夏に燃調が不安定になりやすいのでなるべくは避けたいですね。
ディストリビュータ
デスビはまず点火をholleyで制御するかしないかの選択肢がありますが、
今回は制御します。
その場合シボレーだとスモールキャップHEIのみで、他に選択肢はありません。
ここはAtomicのように融通はききません。
ラージキャップのHEIも使えなくはないのでしょうが、加工等が必要です。
ちなみにFordの場合はTFIデスビを使うみたいです。Mopar系は記述無し、、、
ハンドヘルド
Holleyはカラー液晶です!初期設定していきます、、、
ウィザードに沿って設定するので簡単、というかアバウトです。スロポジの設定やシステムの選択、、、
この場合Terminatorを選択。排気量なんかは409CID以下、410CID以上の二択です。
カムタイプの選択は”ストリート・ストリップ”、”マイルド・ストリート”、”ファクトリー・ストック”の3つの他に”知らない”もあります。ここはファクトリーストックを選択。
最後にデスビの設定をして、ファイルを保存したら終わり。
各センサーの数値が良ければエンジン始動です。
エンジン始動
エンジンは普通にかかりました。しかしちょっと濃いめです。
温度が上がって160°F以上になるとフィードバックして学習が始まるので良くなっていきます。
走り始めてからもはじめはかなり濃いめだと思いました。
それも徐々に学習されて設定した空燃比に合わされていきます。
そもそも排気量を入力していないので初めはかなり濃いめになるはずです。
その点、Atomicでは排気量を入れるので、初めからかなり合っていた気がします。
セッティング
その後、より細かい部分の設定をしていきます。
アイドル、IAC、加速ポンプなど、、、ほとんどはデフォルトのままでOKです。
あとはいっぱい走って学習が進むのを待ちましょう。セッティングが合ってくると
かなりレスポンス良くパワフルに走ります。
最後に、
Holley Terminatorも良く出来たEFIシステムだと思います。
餅は餅屋で、Holleyは燃料関係がきめ細かく設定出来ます。
MSD Atomicは点火系の設定が細かく出来るのと、デスビ選択の幅も広い。
Holleyではタイミングカーブの設定は無く、最大値のみですがそれでもうまくコントロールしているようです。
まあ、これらのEFIは簡単なのが売りですから、設定が複雑すぎてもダメなんでしょう。
両方共、取り付けのしやすさは同じくらいに思えます。
ハーネス類の量はAtomicのほうが少なくスッキリするし、取り回しも楽でした。