EVENT REPORT
2006年3月25・26日 

全日本カート選手権 東地域 FAクラス 
第1戦 ツインリンクもてぎ 北ショートコース

チーム名:KOSMIC RACING TEAM JAPAN&POWER WORKS
ゼッケン:#13
フレーム:KOSMIC T11
エンジン:VORTEX RVA
タイヤ :ダンロップハイグリップ S


REPORT

金曜日の走行は、路面が悪いこともありセッティングを煮詰める走行ではなく、
3基のエンジンのならしだけをする予定でコースに入りました。
午後になり、周りの選手がニュータイヤでタイムを出してきましたが、僕は前回の練習で、
ニュータイヤを入れればタイムを出せることが分かっていたので、
特に焦ることなく決められた時間でエンジンならしだけを終わらせて
土曜日の走行に備え早めにホテルに戻りゆっくり体を休めました。
前日走行は、今回の予選20周決勝30周のロングランに備えて、
ダンロップタイヤがどれぐらい持つのかを前日のゴムが乗った路面でテストしたかったので、
午前中の2セッション目からニュータイヤを入れて走行しました。

コースインしてすぐに、36.4秒が出てベストタイム。
もてぎのコースレコードは36.3秒なので一発タイムは悪くない。あとはどれだけ持つか。
そのまま40周を走り、最後はラップで36.7秒。
コンマ3秒おちなら、大丈夫です。
この日のテストでレース路面になるとグリップが上がって、あまりタイヤが減らないことがわかりました。

前日の練習が早めに終わり、ホテルに戻ってゆっくり眠れたのと、あまり周回数を
走ってないこともあり当日の朝は、いつもの様な筋肉痛もなく体がかる〜い感じでサーキットに向かえました。
朝の15分間の公式練習では前日使ったタイヤでエンジンとマシンのチェックをし
10分間のタイムトライアルに入ります。
10分間のタイムトライアルでは、全部走ってしまうとタイヤが減ってしまうので
最初の5分間は誰も走り出しません。
そして僕はチームメイトが2台コースインした後、すぐにコースイン。
ニュータイヤでのアタックで、グリップがすごく上がっているのが分かりましたが
予想以上にグリップが上がっていて、カートが暴れてしまいます。
なんとか押さえ込んで走りましたが、6番手タイム。
予選ヒートに向けてセッティングを変える必要があります。
そしてメカニックと話し合い、セッティングの微調整をして、予選ヒートがスタート。

最初のローリングラップから1.2周、リアタイヤがすこし滑るように感じました
が、タイヤが温まってくるとバランスがすごく良くなり、タイムトライアルの時と別の車
の様にスイスイ走れるカートになっていました。
スタートの1コーナーで7番手に落ちましたが、すぐに抜き返してさらにポジションを上げていきました。
周りの選手はタイヤ温存のためにペースを落としているようでしたので、
僕もタイヤを減らさない走りで行きましたがマシンのバランスがすごく良い様で、
スイスイ楽に走って序盤に3番手に上がりました。
そしてそのままのペースで後ろがある程度離れたところで、前の2台も序盤に離さ
れていたので前と後ろの間隔を見ながらペースをコントロールしてタイヤを温存しながら走りました。
そして最後の決勝ヒート。スタート前、3番手スタートからで序盤にチャンスがあっ
たら抜いていって、何もなければタイヤを温存してラスト10周で勝負をかけようと考えていました。

しかしスタート2周目の1コーナーでトップ2台が入れ替わってラインがクロスし、チャンスが。
そのまま裏ストレートでスリップから抜け出して3コーナーに飛び込みましたが、
3分の1車身足りず、接触コースアウト。
12番手ぐらいに落ち、そこから追い上げて5番手まで上がりましたが最終ラップに
またも接触してしまい、7番手ゴール。

1回目の接触は「いける」と思った自分が甘かったと思います。2回目は最終ラップ
で完全に気持ちに焦りがありました。

今回はレースウィークずっといい流れで来ていて、当日のマシンのバランスも良く、
メカニックやチームの方が最高の仕事をしてくれたにも関わらず、
決勝ヒートで自分のミスで勝てるレースを落としてしまい、悔しいばかりですが、
今回どうしてそうなってしまったのか、ほかのドライバーとどこが違うのかを客観的
に見て自分なりに考えてみました。

まずは、
・決勝ヒートになると気負いしてしまうこと。
・ロングディスタンスのレースでのレースの組み立て方。
・そしてそれに対しての気持ちの持ち方。
・無理なオーバーテイクはリスキーな上にタイヤも減らしてしまう。

このような事を今回のレースを通じて感じ吸収できた点だと思います。

ほかには、自分が全日本のメンバーのなかで遜色のないスピードで走れることや、
タイヤをあまり減らさないで走れることなど、自信が付いた部分もあります。
しかし遜色のないタイムで走れたとしても、勝つためのプロセスの作り、それに対し
てやるべき事をミスなく出来るまでは勝利はないと思います。
逆を言えば、遜色のないタイムで走れるのだから、あとは落ち着いてやるべきことを
しっかりとやれば、勝利はすぐに見えてくるということです。

今回、応援に駆けつけてくれた皆様、遠いところありがとうございました。

そしてこうやって全日本に出場できていることは、スポンサー様やチームの方々、応
援していただいているすべての方々のお陰だと思っております。

次戦に向けて最大限の努力をしていきましので、
今後とも、御支援御声援の程、よろしくお願い致します。

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