REPORT
5月5日 コースイン
金曜日の走行は、午前中のエンジンならしを後輩のドライバーにしてもらい、自分は
午後の走行に集中出来るようにしてもらいました。
午後の走行では、事前に練習したときよりも、断然路面が良くなってグリップが高い事にすこし戸惑いましたが、
そこですこし動きすぎていたシャーシセットの調節とギヤをテストして金曜日の走行を終えました。
この日のベストタイムは37.6秒。減ったタイヤを考慮すれば悪くないのですが、
本音は、もうすこし出したかった。
まだ走りに納得がいかない。といった感じでした。
5月6日 前日走行
レース前日、天気は晴れ。
しかし、朝の時点でレース当日の天気予報は80%ぐらいで雨。
チームの方たちが相談した結果、走行しないことになったのですが、
午後から急遽フレッシュタイヤで最終チェックをすることになり、急いで準備をして
午後のラスト2セッションだけ走行することになりました。
しかしコースインしてすぐに、目の前のカートが暴れているのに釣られてダートに落としてしまい、
エンジンに砂が入ってしまうのでピットイン。自分のミスで貴重なヒートを無駄にしてしまいました。
そして次のヒートでアタックしましたが、ベストタイムは37.3秒。榛名のコースレコードは37.0秒なので
やはり『もうすこし欲しい』というところでした。
5月7日 大会当日
公式練習(15分間)〜タイムトライアル(10分計測)
当日の朝、宿を出ると空は雨模様。前日までの練習がすべてリセットされたと思ったのですが、
公式練習が始まる前から、雨は止んでしまい、公式練習では完全ドライに。
公式練習では、フィーリングは良くトップグループと遜色ないタイムで順調かと思ったのですが、
タイムトライアルで他の選手がどんどんタイムアップする中で、タイムが伸びません。
そのままフレッシュタイヤのポテンシャルを発揮できぬままチェッカー。
タイヤのエア圧が低かった事もありましたが、自分がきれいに走りすぎて勢いが足らなかった事が大きかったと思います。
ベストタイム:37.440
タイムトライアル結果:13位
予選ヒート 20laps
予選ヒートは、13番グリットから追い上げを図りました。
スタートは、高速の1コーナーを抜けてバックストレートの先のフルブレーキングのヘアピンでは、
けん制しあってラインが開かないので、ここでは仕掛けないで、その先で仕掛けようと考えました。
しかし1周目は、グチャグチャでリズムが合わず抜けません。
そして2.3周目も、速いところと遅いところがバラバラで、なかなかタイミングが合わないでいると、
後方からペースの速い選手がプッシュしてきます。
先を譲って着いて行こうか、それとも抜かせないで前を追うか、
この時は、とにかく順位を落としたくなかったので前を追いかけました。しかし後方から抜きに掛かられたところで、痛恨の接触。
決勝ヒートは最後尾スタートとなってしまいました。
決勝ヒート 30laps
前のクラスが終わり、決勝のダミーグリットへ最後尾グリットに着いたところで、なんと突然の雨が!
急遽レインタイヤに履き替えて、大急ぎでセッティングを変えて。これは自分にとって『恵みの雨』だと信じてコースイン。
いつもより長いローリングでタイヤの感触を掴んで、いざスタート。
皆、1コーナーをインベタで回っているので、あえて大外から捲くるようにしてポジションアップ。
そして次のヘアピンでは逆にアウト側の出口で1台がスピンしていたので、イン側に避けてさらに前を追いかけました。
それから8位に上がったところで、前の4位集団がストレート一本分離れてしまっていましたが、
ピットウォールからアップサインを出すチームスタッフの顔が見えます。
『 まだ諦めちゃいけない』。 そう思いながら走りました。
しかし近づくどころか、徐々に離されているように見えます。
『何が違うんだろう?』。
ストレート1本以上離れていたので、ラインや走り方を真似することが出来ないので、
自分なりに考えて、コーナーを小さく回るとエンジンの回転が落ち込んで立ち上がりが遅くなるので、
進入速度を残して、大きく回ってエンジン回転を落とさないように走りました。
しかし、すこしペースが上がってもその差は縮まらず、そのまま8位でチェッカーとなりました。
おわりに今回のレースを振り返ると、タイムトライアルでは自分の走りが出来ず、予選ヒートでは気持ちに焦りが出て
接触してしまい、決勝ヒートで追い上げましたが途中から単独走行になり、
不完全燃焼で終わってしまったという気持ちです。
全日本も2戦が終わり、2戦ともポイントは取ったものの、この順位では残念ながら喜べません。
僕自身、今が踏ん張りどころであり次戦の菅生が正念場になると考えております
次戦は不完全燃焼で終わるわけには、いきません。
今後とも御支援御声援の程、宜しくお願い致します。
千代勝正