第三弾
仮組1

組み立ての前に仮組みをします。

パーツ自体が合ってるかどうか、パーツのクリアランスが範囲内かどうか、 干渉する部分を削ったりと、すべての不具合をあらかじめ取り除いておき、 本組みの時は組むだけにします。 届いたピストンリングがFile-fitだったのでリンググラインダーで合い口の隙間を慎重に削って合わせました。トップリングとセカンドリング、16本も合わせるとかなり大変です。
ウィンデージトレイとオイルパンが干渉するので削ったりパンを叩いたりして クリアーします。

ダブルローラーチェーンの除けをマシンショップに加工してもらったのですが、 あとちょっと足らずで自分でさらに削ることに。もうちょっとなのに... でも5番のメインキャップのオイルホールのチャンファリングは親切にもやってありました。

CraneCamをDegree-inしました。
カムスペック通りに正確にインストールすることですが、計測してみるとずれ は1度以下だったのでスプロケの"0"に合わせました。このスプロケには"0"以 外に2,4,6とあってカムタイミングを前後に変更できるようになってます。 それによってトルクピークを前後にずらして特性を変えるなどができるのです が無難なところで普通は"0"です。使ったCraneCamはLT4 Hot-Camの1つ上くらいのスペックになります。

PROBE製フラットトップで圧縮比は9.8になります。
PROBEは比較的最近出てきたピストンメーカーです。 値段も手頃で非常に軽いピストンがあったのでそれにしました。 普通のより150gほど軽いので8個分で1.2kgはだいぶレスポンスが違うだろうと思ったからです。
これに合わせるコンロッドは特別なものではないですが6インチ、フルフローで締付けにはARP Wave-Locが使われていて十分なスペックです。
ストックのコンロッドは5.7インチですがストロークに対して短すぎるといわれていて、おおざっぱに言えばコンロッドは長い方が良い(高回転で馬力を出すという観点からすれば)らしいです。理想はストロークx2ということなので3.48x2=6.96インチ。これはありえない数値ですが。