2008年2月24日
180000km走行したエンジンの状態です。
昨年パワーチェックをして、又、その後の走行からも
全く異常は無く、調子の良いエンジンでしたが、
果たしてその中はどうなっているのか?
分解です。
まずはバルブカバーを開けます。
写真だと真っ茶色になっていますが、これはとても綺麗なんです。
過去にあった酷いエンジンの例ですが、
バルブスプリングの回りにスラッジが溜まりすぎて、
プッシュロッドから上がってきたエンジンオイルが、
下に落ちていかずにヘッドの上の部分に溜まり、溜まりすぎて、
オイルパンのオイルが足りなくなり、オイルポンプからエアーを吸ってしまった。
なんて事もありました。(そのエンジンはお亡くなりになりました)
元々、中古並行の車は新車の状態からあまりエンジンオイル交換や、
メンテナンスをキチンとされていない状態で、日本に入ってくる物も多く、
同じような年式でも状態は様々です。
エンジンを全部ばらす事は出来なくても、バルブカバーだけ開けて、
中の汚れ状態を確認する事は、難しくありません。
ガスケットもゴムなので、センターボルトのバルブカバーの場合、
カバーを開けても大抵の場合そのまま締める事が出来ます。
その他の部分ですが、シリンダーヘッドの真ん中あたり、
EGRに行くポートですね、酷い車は、
ここの裏にカーボンがビッチリ溜まるんです。
エキゾーストバルブが近い部分なので、オイル管理が悪いと、
ここでエンジンオイルが焼けてスラッジが成型されてしまうんです。
このエンジンは予想以上に優秀ですね。
プッシュロッド、リフター回りも全然スラッジが見られません。
リフターもすんなり抜けて、カムシャフトの摩耗はほんの少し見られましたが、
フラットタペットのリフター&カムシャフトで、この走行距離からすると、
とても優秀です。 |